陰謀論好きにはたまらない、聖地とも言うべきエリア51に行ってきました。
そこはアメリカ空軍が最新鋭の開発を行っている機密性の高い施設の通称で、ネバダ州グルーム湖にあります。2013年まで政府は存在を認めていませんでした。ロズウェル事件で墜落したUFOを運び込んで、宇宙人と共同研究をしているとか、していないとか…。また基地周辺でも未確認飛行物体が頻繁に目撃されてたりと話題に尽きない場所です。
今回の旅ですが、エリア51に行くにあたり最寄りの町レイチェルを目指しました。ラスベガス郊外からUS-93に入りひたすら北上した後、SR-375に入り西に65キロ程走ると目的地に到着です（左回り）。
SR-375は全米一交通量が少ない道路で、Extraterrestrial Highway （地球外高速道路）と呼ばれていることでも有名です。そのため、この旅で1番気を付けなければいけないのが燃料の問題です。無計画に旅を進めるとガス欠という大変なことになりかねないので注意してください。場所によっては携帯電話が使えなかったり、また助けを求めようにも民家もなければ車も走っていなかったりと悪い条件がめちゃくちゃ揃っています。
ラスベガスから目的地までは約240キロ。途中にある給油所はUS-93入口に1箇所、SR-375に入るアラモ周辺に2箇所あるだけです。次の給油所まで100キロ以上先なんてことは当たり前です。レイチェルにも小さな給油所はありますが、私は手前の給油をおすすめします。
あと、この町には「Little A’Le’Inn（リトル・エイ・リ・イン）」や「Alien Cowpoke（エイリアン カウボーイ）」といったレストランやモーテル、給油所、お土産屋があり、これらのお店でゲートまでの地図を入手することもできます。
せっかくエリア51に行くのですから、制限区域ギリギリまで近寄り寄りたいですよね。
レイチェルからゲートに向かう方法は２つあります。町を抜けブラックゲートロードで行く方法。もう1つはSR-375からグルーム・レイクロードで行く方法です。政府公認とはいえ、どちらも施設までの道路標識は一切ありませんので、ゲートまでの行き方が書かれたサイト等で予習をしましょう。
グルーム・レイクロードの入口はUS-93の分岐からレイチェル方面に向かって約25キロの地点、レイチェルからだと約40キロの地点になります。その付近に行けば舗装されていない真っ直ぐな道を確認できると思います。見つけたらSR-375を降りて、あとはゲートまで直進します。
あと、別の入口として「ブラックメールボックス」が紹介されていますが、2024年11月時点ではその様な箱を見つけれませんでした。そこからて南下してグルーム・レイクロードに向かうこともできますが、合流地点までの道がラフ過ぎてセダンタイプの車はおすすめできません。
この日はレイチェルに到着した時間も遅かったため、リトル・エイ・リ・インに一泊しました。そして、部屋で少し休憩した後、車でモーテルから少し離れたところに移動しました。目的はお察しの通り、未知との遭遇です。ここまで来たのだから未確認飛行物体の目撃者になってやろうじゃないかと幾時間か夜空を眺めていましたが、残念ながら短時間での奇跡は起きませんでした。しかし、冬が始まろうとしているレイチェルの夜空には雲がなく、無数のきらめく光だけがそこにあり、その景色はただひたすらに美しい眺めでした。
最後になりますが、ゲートまで行く場合、その往復分の燃料も忘れないようにしてください（結構な距離があります）。なぜなら、ガス欠であなたの車が止まったとしても、声をかけてくれるのは宇宙人くらいですから。そして、ゲートの停止線は間違っても超えないようにしてください。エイリアン・アブダクションより恐ろしい結果が待っているかもしれません。
